あなただけの家具
シリーズ3 「食い倒れデスク」
ウサミ木工スタッフが送る「あなただけの家具」。
シリーズ第3回目は人気ブログ「やまけんの出張食い倒れ日記」でおなじみ山本謙治さんのオフィスのデスクをこのたび製作させていただきました。
1.「100年使える家具にしましょう」
このシリーズに関しては「やまけんの出張食い倒れ日記」のエントリーに詳細に載せていただきました。
わかりやすく企画段階から完成、納品までをまさにストーリーで描いていただいております。
■「やまけんの食い倒れ日記」より引用
「えっ やまけんさんデスクが欲しいんですか。」
「うん、このね、IKEAのワークステーションっていうのがいいかなって思うんだよね、これで29800円だと安いしね。」
そう、ここで僕は、日頃食べものについて「安い食べものには理由がある!安さだけをものさしにして食に向かってはいけない!」などと言っているにもかかわらず、家具を選ぶ際のモノサシとしは結局「安さ」で評価をしていたのだ。
そのことに気づかされたのは、宇佐見君のお父さん、つまり宇佐見社長から、後日申し入れをいただいた時のことだ。宇佐見君が伝えてくれたのだけど、僕の心の中では社長の口から出た直接の言葉として響いている。
「あんなに「佳い食」を求めるようなことを書いているやまけんが、数年しか保たない、外材ばかり使った家具を使っちゃダメじゃないか! 家具に使われる木材も食材と同じように考えないと。 ちゃーんと100年くらい保つような家具を使わないと、やまけんの主張は信用できないぞ!」
ガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
と衝撃を受けた!
全くその通りではないか!
いやIKEAの家具が悪いということは全くないのだけど、それがIKEAであるからということではなく、何より割安さという点に惹かれて、選ぼうとしていたのだ。食べものを自国の中で生産することの大切さについて語っている人間が、安さとかっこよさを尺度にしてモノを選ぼうとしていた!という現実を目の前に突きつけられ、吹っ飛びそうな衝撃を受けてしまったのだ。
上記のようなストーリーで家具製作が進みました。
2.入念な打ち合わせ
そうはいっても「オフィスでどう使用したいのか」「どんなデザインにしたいか」などすり合わせていくことが非常に重要になります。山本謙治さんの忙しい時間を縫って、何度かオフィスを訪問してアイデアを交換させていただきました。下記の図がその中の一つです。
- ・ 右袖に本棚があり、机の天板の部分がその本棚の棚の一つとして機能する
- ・ 正面にホワイトボード、コルクボードがあり、メモを残せる
- ・ PCの配線コードなどが絡まぬような穴を作る
- ・ 大きすぎず、小さすぎない体格にあったサイズにする
などなど、まさに「やまけんさんのデスク」に必要な情報を何度かいただきました。
3.完成、納品
いよいよ完成、納品です。製作途中の写真がなかったのが残念ですが、ここではどのようにオフィスに納品されたかを写真でお届けします。
4.終わりに
今回もまた一つのストーリーが生まれました。本当によかったです・・・といいたいところなのですが、なんとこのデスクのホワイトボードにマグネットが入っていなかったのこと・・・痛いミスをしてしまいました。
次回のデスクでホワイトボードをつけるときは必ず鉄板を入れるようにします。
山本謙治さん、ご協力ありがとうございました!