あなただけの家具
シリーズ1 「もゆちゃぶ」
ウサミ木工スタッフが送る「あなただけの家具」。
シリーズ第1回はもゆちゃんという女の子が4歳の誕生日を迎えるということで製作したちゃぶ台、「もゆちゃぶ」です。
1.きっかけはとある会話から
「誕生日プレゼントは何がいいですかね~」
「絵が好きだからお絵かき用のちゃぶ台ってのはどう思う?」
この会話が東京で繰り広げられてから、北海道帯広のウサミ木工スタッフに連絡。
「4歳の誕生日にちなんだちゃぶ台をひとつ作ってもらえませんか?」
2.4歳だし、四葉かな?
早速ウサミ木工スタッフによる会議。
「子供用のちゃぶ台ということで、高さを低くして、天板を丸くしましょうか」
「いや、ただ丸いだけなら普通でしょう。4歳だし、四葉の天板はどうでしょう?」
この会議でもちょっとした会話がヒントになり、製作への足がかりになっていきます。常に進行形でことが進んでいくリアル感がまさに「あなただけの家具」つくりです。
3.立ちはだかる難関を次々クリア
さあ、四葉といってももちろん既存の商品にはありません。自分たちでプログラミングして、それを綺麗に作っていく作業が始まります。
ここは職人芸。見事に形なきものを具現化します。
「よし、せっかくだし裏に名前もいれてあげよう」
これも初の試み。「もゆ」というひらがなを打ち付ける作業も最初は難関。なにせひらがなの微妙なカーブはコンピューターと家具にとっては曲者。しかし、努力のかいあってこれもクリア。
「さあ、次は足かな」
4.足はマジックテープつきにしよう
普通のちゃぶ台は単純に折りたたむ機能がメインです。しかし、4歳のためのちゃぶ台。ここでも製作スタッフ、知恵を絞りました。
「しまうとき、出すときに安全なようにマジックテープをつけてあげよう」
ここにも新たなアイデア登場。どんどん「世界でひとつの家具」になっていきます。
5.色は明るめ、角にはやさしさを
ちゃぶ台というとどちらかというと古いイメージがありますが、そこを今回は払拭。木の木目をはっきりと映し出すライトな色合いを選択。
さらに子供が使うということで究極に角にはこだわりました。
「徹底的に角を丸くしよう。小さい子がいるし、絶対に角は尖らさない」
使う人が誰なのか、どんなことが起こりうるのか。いろんなことをイメージし、融合していくとできてくるのは会社の理念でもある「ひとにやさしい家具」です。
6.足と天板をくっつけて、梱包だ
さあ、完成も間近です。足と天板をくっつけていよいよ梱包です。
せっかくの力作、商品名も「もゆちゃぶ」で送りたいですよね。はい、作りました、ラベルです。
さらに工場のメンバーが「もゆちゃぶ」のことを共通認識で抱けるように、ボードにも「もゆちゃぶ」の名前が。
たくさんの人の知恵と努力が結晶し、「もゆちゃぶ」はもゆちゃんのもとへ。
7.搬送、そしてお披露目
無事誕生日前日に「もゆちゃぶ」はもゆちゃんの元に届きました。
ダンボールには自分の名前があるじゃないですか!!これには本人大喜び!
8.誕生日のケーキは「もゆちゃぶ」で消しましょう
さあ、待ちに待った誕生会です。「もゆちゃぶ」は大活躍でした。
メインであるケーキは「もゆちゃぶ」の上で消されました。製作スタッフの冥利に尽きますね。
ちょっとした会話から始まったひとつの素敵な物語。
さあ、次はあなたのストーリを作りませんか?
- あとがき - 全国の店舗に並ぶもゆちゃぶ
東京都江戸川区にある「MASAMURA」では店舗内にあるチャイルドコーナーに「もゆちゃぶ」が並んでいます。
家族連れで家具を見に来たとき、こどもたちが遊ぶチャイルドコーナー。かわいい演出に、笑顔が溢れることでしょう。
自然に、楽しく。